プレミアムエコノミーって知ってますか?
ジョン虎次郎はつい1年前まで、プレミアムエコノミークラスなんて知りませんでした。
プレミアムエコノミークラスは、国際線のみにあるエコノミークラスよりちょっとだけ豪華なエコノミークラスです。
今回はエコノミークラスとプレミアムエコノミークラスの違いをまとめてみました。
プレミアムエコノミークラスとは?
まずはwikipediaより引用です。
プレミアム・エコノミーとはエコノミークラスとビジネスクラスの中間に位置づけられる旅客機の座席等級。運賃、座席の座り心地、サービス水準なども両クラスの中間程度となる。エバー航空が1991年に導入したのが嚆矢とされる。
ビジネスクラスの各種サービスの充実が進められた結果、ビジネスクラスとエコノミークラスのサービス内容(およびビジネスクラス運賃やエコノミークラス正規運賃とエコノミークラスの割引料金)に差がつきすぎてしまったため、各社が中長距離便において導入していった。(wikipediaより)
プレミアムエコノミークラスとは、エコノミークラスとビジネスクラスの間のクラスで、近年航空各社が力を入れて座席数や導入路線を増やしている人気のクラスになっています。
エコノミー・プレミアムエコノミー・ビジネスの分類は国際線の話です。国内線の場合にはJALなら普通席・クラスJ・ファーストクラス、ANAなら普通席・プレミアムクラスが設定されています。
それでは、プレミアムエコノミークラスは、エコノミークラスと何がどれだけ違うのでしょうか?
なお、本記事では原則JALの内容に沿って解説しております。プレミアムエコノミークラスの扱いは航空会社によって多少異なる場合がありますので、ご注意ください。
エコノミークラス・プレミアムエコノミークラスの違い
それではフライトの時系列に沿って違いを見て見ましょう。
チェックイン・手荷物
チェックインについては、プレミアムエコノミークラスはプレミアムエコノミー専用カウンターか、ビジネスクラスカウンターを利用することができます。
エコノミーのカウンターが混雑している時でも、行列にならずにチェックイン・手荷物を預けることができますね。
ラウンジ
エコノミークラスではラウンジを利用することはできません。
クレジットカードのカードラウンジか、有料の喫茶店・ファーストフード店などで搭乗を待つことになります。
プレミアムエコノミークラスは、ビジネスクラスと同等の航空会社のラウンジを利用することができます。
航空会社直営のラウンジは、クレジットカードのカードラウンジやプライオリティパスで入場できるラウンジとは1ランク上の優雅な時間を過ごすことができます。
おいしい食事やビール・シャンパンなどのアルコールを無料で食べ放題・飲み放題で楽しめます。
搭乗
ここまでどちらかと言えば、ビジネスクラスとほぼ同等のベネフィットが続きましたが、搭乗については最もエコノミー寄りの扱いです。
プレミアムエコノミー席はエコノミー席と同等の搭乗順になります。
通常、搭乗順は、障害のある方・妊娠・小さな子どもを連れている人が最優先で
続いて、ファーストクラス利用者・ダイヤモンド会員などの最上級会員、その後、ビジネスクラス利用者・サファイア会員などの上級会員
そして、エコノミークラスでも後方の乗客
最後に、エコノミークラスの前方の乗客(最後に全ての乗客)となります。
そして、プレミアムエコノミー席は、エコノミー席の前方に位置することが多いため、最後の搭乗となることが多いです。
これを「早く乗れないのは残念」と捉えるか、「どうせ到着する時間は変わらないし、搭乗時間ギリギリまでラウンジにいればいいか」と捉えるかは人それぞれになりそうですね。
シート・モニター
さて、実際に飛行機に乗るとどのような違いがあるのでしょうか?
シートは機材によって多少の違いがありますが、JALの中でエコノミークラスとプレミアムエコノミークラスのそれぞれ最新・最良のもので比較してみたいと思います。
まず、エコノミークラスのシートは横幅であるシート幅は48cm、前後間隔のピッチは84cmとなっています。レッグレスト・フットレストなどはありません。
また、映画などを楽しむモニターについては10.6インチの個人モニターが設置されています。
それでは、プレミアムエコノミー席はどうでしょうか?
プレミアムエコノミークラスのシートは横幅であるシート幅は約49cmと1cm広がりましたがそれほど違いはありませんね。前後間隔のピッチについては約107cmと23cmも広がります!プレミアムエコノミー席なら足を組んで座っても余裕がありそうですね。
また、レッグレスト・フットレストが装備され、中長距離フライト時のリラックス度合いはエコノミークラスとは異なる快適度合いとなります。
また、個人用モニターは12.1インチとエコノミークラスより1.5インチ大きくなり、迫力が増します。
まとめると以下の通りとなります。
エコノミー席 | プレミアムエコノミー席 | |
シート幅 | 約48cm | 約49cm |
シート間隔(ピッチ) | 約84cm | 約107cm |
個人モニター | 10.5インチ | 12.1インチ |
レッグレスト | 無し | 有り |
フットレスト | 無し | 有り |
食事・飲み物
食事は就航路線によって多少異なりますが、エコノミークラス・プレミアムエコノミークラスで大きな違いだけ確認したいと思います。
食事は、エコノミークラスもプレミアムエコノミーも基本は同じものになります。最近は機内食もおいしくなったと感じます。
違いがあるのは、プレミアムエコノミーでは、希望者はカップうどんの「うどんですかい」を食べることができます。食事の時間から少し過ぎて小腹がすいてきたときに嬉しい一品です。ハーゲンダッツなどのデザートが提供される場合もあります。
また、飲物ではソフトドリンクは、コーヒーやコーラ、オレンジジュースなど違いがありませんが、アルコールはプレミアムエコノミーのみシャンパンがメニューに加わります。
アメニティ
エコノミークラスでは歯ブラシ、耳栓、アイマスクが用意されています。
プレミアムエコノミークラスでは、アイマスク、耳栓、歯ブラシセット、保湿マスクが用意されています。ポーチもちょっとかわいくて旅先での小物入れなどに再利用したくなってしまうのは私が貧乏性だからでしょうか(笑)
手荷物受取
到着後の手荷物受取は、ファーストクラス利用者から優先して、次にビジネスクラス、そしてその後にエコノミークラスとプレミアムエコノミークラスが同じタイミングでの受け取りとなります(一部の空港ではビジネスクラスの後、エコノミークラスに先行してプレミアムエコノミークラスが受け取ることができます)。ここではエコノミークラスと同等の扱いという訳ですね。
なお、この項に関してはANAと大きく異なるところで、ANAの場合にはファーストクラス>ビジネスクラス=プレミアムエコノミークラス>エコノミーです。
プレミアムエコノミークラスはビジネスクラスと同等の扱いになっていますね。
価格
さて、以上のようにラウンジからシートまでエコノミークラスとは大きく異なり一部ではビジネスクラスとも同等に近い扱いもあるプレミアムエコノミークラスですが、それでは価格はどれだけ違うのでしょうか?
例として2018年8月6日~10日の東京~ホノルルの価格(JAL)を調べてみました。(往復の片道価格)
エコノミークラスの片道最安価格は、72,500円(画像左列下段)
プレミアムエコノミークラスの片道最安価格は110,000円でした(画像右列上から2段目)
そして、ビジネスクラスの片道最安価格は240,000円でした。
航空券の価格は、旅行の時期、予約の時期、航空会社のセールなどによって大きく異なるので、一概に言えませんが、
- プレミアムエコノミークラスはエコノミークラスの1.5倍~2倍
- ビジネスクラスはエコノミークラスの3倍~5倍
というのがおおよその目安かと思います。
まとめと感想
エコノミークラスの1.5倍~2倍の価格でラウンジ利用や快適なシートで移動ができる。
ビジネスクラスまでは手が出ない(もったいない)けど、ちょっとゆとりのある旅がしたい。
そんな時の選択肢として、プレミアムエコノミークラスはとてもちょうど良いサービスではないかと思います。
ジョン虎次郎は1年前までプレミアムエコノミークラスの存在すら知りませんでした。
2017年1月に陸マイラーというものに出会い、その延長で1年間で50000FOPのフライトを行うJGC修行というものを知りました。FOPを効率よく貯めるのにプレミアムエコノミークラスの活用が必須でしたので、2018年3月に人生で初めて搭乗しましたが、搭乗前のラウンジ体験も含めてとても楽しいフライトでした。
これまでエコノミーしか乗ったことがない!という人も、ビジネスクラスは高すぎる!と思う人も、プレミアムエコノミーでちょっと贅沢な旅を始めてみませんか?