ドコモのパケットパック海外オプションが2018年3月15日より開始されました。
auでは同様のサービスが2017年10月より開始されていたので、docomoユーザーである私はやきもきしていたのですが、ようやくdocomoもスタートですね。
開始されて3日目の2018年3月17日にマレーシア(クアラルンプール)にて早速使ってみたので、使い方の解説や、どのくらい速度が出るのか?など、使用感をレビューしてみたいと思います。
目次
ドコモのパケットパック海外オプションとは?
そもそもパケットパック海外オプションとはなんでしょうか?これまでの海外ローミングサービスを振り返ってから、どのようにメリットがあるのかを比較してみましょう。
海外ローミングサービスのこれまで
これまで、海外でのスマホ(通信)を利用しようとすると、「海外ローミング」といい、国内の通信料とは異なる料金体系で、高額な通信料になってしまっていました。
それを解消したのが「海外パケ・ホーダイ」だったのですが、最大で1日あたり2,980円と1日あたりの単価が高額でコスト的に使いにくいサービスでした。5日間の旅行なら14,900円ですからね。少し躊躇してしまう価格です。
その後、2013年12月に「海外1dayパケ」という1日あたり980円~1,580円(国によって異なる)とかなり値下げしたサービスが始まったのですが、24時間あたり30MBの制限と極めて低容量でいわゆる「ギガが足りない!」という状態にすぐになってしまい、容量的に使いにくいサービスでした。
ちなみに、この海外1dayパケは本記事のメインであるパケットパック海外オプションの開始と共に新規受け付け終了となります。
コスト面と容量面のどちらも解決したパケットパック海外オプション
そして、ついに2018年3月15日より、このコスト面と容量面どちらも解決した「パケットパック海外オプション」がサービス開始となりました。
利用料は、24時間980円と明確シンプルで海外1dayオプションと同額。例えば5日使っても4,900円と現実的な価格ですね。
そして、容量面では「国内で契約しているパケットパック・パケット定額サービスが消費される」というルールになりました。
日常的に2GBで契約している人は、その2GBから使用されます。20GBで契約している人は、海外でも20GB使えます。という非常に分かり易いルールですね。
使い方
それでは、使い方を確認しましょう。
渡航前に行うこと
まず、渡航前に国内で事前の設定が必要です。
設定の確認・変更はMydocomoか電話(ドコモの端末からなら151)します。
Mydocomoでの契約変更はスマホからでもPCからでも行えます。
WORLD WINGの契約
まず、WORLD WINGが契約されていることが前提となりますので、WORLD WINGの契約を行いましょう。海外ローミングを使う為に必須の契約で、月額料金は不要です。使用後も特に解約の必要などはありません。
パケットパック海外オプションの契約
続いて、本項の本題であるパケットパック海外オプションを契約します。こちらも月額料金は不要で、使用後も契約しっぱなしでも問題ありません。
ドコモ海外利用アプリのダウンロード
次に、端末にて「ドコモ海外利用」アプリをダウンロードします。
iPhoneの方のドコモ海外利用アプリ
Androidの方のドコモ海外利用アプリ
渡航前に行うのはここまでで大丈夫です。
なお、飛行機内では機内モードにしましょうね。
現地に着いてから行うこと
現地についてから行うことは
機内モードの解除
飛行機が現地に到着し、通信制限の解除アナウンスが流れたら、機内モードをオフにしましょう。
現地ケータイ会社の電波をつかむまで少し待つ
現地ケータイ会社の電波をつかむまで、少し時間がかかります(30秒~完全に安定するまでは1分程度)。しばらく待ちましょう。
現地の電波をつかみ、通信が完全に安定すると、ドコモからお知らせのSMSが届きます。
データローミングをONにする
それでは、データローミングをONにしましょう。
[設定]→[モバイルネットワーク]→[データローミング]をONにします。iPhoneの場合には、[設定]→[モバイルデータ通信]→[モバイルデータ通信のオプション]→[データローミング]をONにします。
ドコモ海外利用アプリを起動し、利用開始する
ホーム画面に戻って、ドコモ海外利用アプリを起動します。
ドコモ海外利用アプリを起動したら、[利用開始]→[開始する]をタップすれば、これだけで、海外でもわずか980円で十分な通信ができるようになります!
スピードを計ってみました
それでは、実際の通信速度はどれくらいでしょうか?
せっかくの価格と容量でも、あまりにも遅ければ使い物になりませんので、速度も重要な指標です。スピードテストサイトを利用して、通信速度を計測してみました。
なお、これはローミングする国・電波状況によって全く異なると思いますので、あくまで参考でお願い致します。
本計測はマレーシア・クアラルンプール国際空港内にて、2018年3月17日20時頃(日本時間)に行いました。
いざ、計測!
Max 8.41Mbps、平均6.15Mbpsでもとなかなかの数字です!
画像右上のアイコンで4G+と表示されている通り、しっかり4G通信されているようで、十分なスピードが出ていました。
体感・使用感
スマホを使ったwebブラウジングを利用してみると、ほぼストレスなく行うことができます。
また、LINEのテレビ電話も問題なし。しっかりと相手の音声・動画を見ることができました。
他にもテザリングを行ったPCでのwebブラウジング・メールチェック・画像データのアップロードなども、ほぼストレスなく行うことができました。
全般を通じて「海外にいることを忘れることができるくらい普通に使える」という状態でした。
後日談:利用後1週間ほどでmydocomo(料金)に反映されました
利用後1週間ほどで、mydocomoに反映され、980円が請求されました。
今ならキャンペーンで1か月に1回まで980円分のポイントがバックされるので、月1回だけの利用なら実質タダなので大変お得ですね。JGCタッチ修行と大変相性が良いです(笑)
テザリングはできるのか?
実は、パケットパック海外オプションで1つだけ疑問がありました。
それはテザリングはできるのか?という疑問です。
本来、テザリングはスマホの機能の1つでしかないので、できない方がおかしいと個人的には思っているのですが、3大キャリアは過去にテザリングに制限をかけたり、現在もテザリングを別料金にしようとする動きがあります(ドコモは月額1,000円のところを無期限の無料キャンペーン中で現在は0円という体裁)。
その為、パケットパック海外オプション利用時には、テザリングに嫌がらせのような制限があるのではないか?と邪推しておりました。
結論をお伝えすると、テザリングは国内にいるのと同様に全く問題なく使えました!
キャプチャ画像をうっかり紛失してしまったのですが、スマホ単体利用時と同等なスピードで、快適に使うことができました!
まとめ
自分はこれまで海外に行くときはWifiルーターのレンタルサービスを使うことが多かったです。
しかし、地味に借りる手間・返す手間が面倒くさいんですよね。空港での受け取り・返却にしても、自宅への配送・返却にしても時間にすればそれぞれ5分程度ですが忙しい旅行の前後にくっつくのでメンドウ感は通常より高いです。
そして、Wifiルーターの管理も大変でした。
Wifiルーターの電源ON・OFFしないといけない。スマホとは別に充電もしないといけない。端末を無くさないように注意もしなければなりません(実は過去に1度端末を紛失して高額な賠償も払ったこともあります)。
その点、このパケットパック海外オプションなら、国内で一度だけ申請をして、アプリをダウンロードしておけば、あとは現地についてからアプリで開始の通知を出すだけ。それだけで1日980円で国内同様の通信ができちゃう。めちゃめちゃ簡単。
自分は今後Wifiルーター借りずにこちらをメインにすることは間違いありませんし、1週間前後までの旅行なら多くの人はこれで十分だと思います。
海外でのスマホ利用はパケットパック海外オプションがスタンダードになりそうな予感です。
ドコモ利用者の方はこの夏の海外旅行時にはぜひ利用してみてください!
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